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クモニ83006
荷物電車の特徴を色濃く残す。
車籍なし
撮影難易度★★★★★
ポッポの
丘
最終更新
2021.4
▲窓配置など、「荷物車」の特徴をよく残している。
(2016年6月/@武蔵野線 北府中)
車両紹介
クモニ83形は戦後の復興期、東京や大阪など大都市圏で活躍した通勤電車・72系列を1960~70年代に改造した形式で、足回りは吊り掛け駆動のままながら、115系や153系などの新性能車と連結することが可能であり、東海道・山陽本線や中央本線、上越線における荷物輸送用として使用された。
1986年に鉄道による荷物・郵便輸送が廃止になると、多くの「ニモ電」が役目を失った。しかし一部のクモニ83は幸運にも廃車を免れ、旅客用のクモハ84に改造され引き続き活躍していた。
現存する荷物電車といえば、クモユニ143-1やクモニ143-5から改造されたクモヤ143-52が知られている。しかし、このクモニ83006もJR上の車籍はないものの、かつて荷物電車として115系などの先頭に立っていた姿をよく保っており、先述の2両より貴重かもしれない。
▲鉄道総合技術研究所から東芝府中事業所への陸送シーン。
(2008年10月/画像提供:@tentenw様)
2008年に武蔵野線・北府中に隣接する東芝府中事業所に陸送され、試験等に使用されていた。その後2020年4月に「ポッポの丘」へ陸送され、現在は展示車両として健在である。
略歴
●1968年2月
国鉄・盛岡工事局にて、モハ72107からクモニ83006へ改造される
●1968年10月
広島運転所へ転属
●1981年7月
松本運転所へ転属
●2008年10月
鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)から東芝府中事業所(同府中市)へ陸送される
●2020年4月
東芝府中事業所からポッポの丘(千葉県いすみ市)へ陸送される
▲深夜に「荷電」現る!
(2008年10月/画像提供:@tentenw様)
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