クモユ143-1~3

悲運の郵便電車。

1986年10月 形式消滅

郵政省

所有

最終更新

2018.1.29

▲落成間もない姿。
(画像提供:aka様)

  車両紹介

 

 1980年代、上越線や信越線に残る客車列車の電車化によって、郵便電車を増強する必要が生じた。そこで登場したのがクモユ143形である。

 前面は、1978年に登場した荷物電車・クモニ143形に準じている。しかし、前面窓はHゴムではなく金属押さえとされ、パンタグラフは1基のみである。側面上部には角の丸い、長方形の窓が並んでいるほか、新製時から冷房装置AU13を3基搭載した。横軽対策も施されており、パンタグラフを取り替えれば、狭小トンネルのある中央東線や篠ノ井線にも入線できる。

 1982年に川崎重工で3両が落成し、長岡に1両、長野に2両が配置された。しかし、鉄道による郵便・荷物輸送は空路や高速道路の発達によってシェアを落とし続けており、1986年にはほぼ終息。クモニ143やクモユニ143は転用されたが、クモユ143については郵政省所有であったことがネックだったのか、転用されることなく廃車に。わずか4年という、非常に短い生涯だった。

▲長岡向けと長野向けでは、車両の向きが異なっていた。
(画像提供:aka様)

  略歴(3両共通)

 

1982年9月

川崎重工で落成。クモユ143-1は長岡運転所へ、クモユ143-2・3は長野運転所へ配置される

 

1986年10月

郵便輸送の廃止にともない、廃車に

※工場・車両基地の名称は当時のまま記しています