クモユニ143-1

ナノ

撮影難易度★★★★★

長野総合

車両センター

最終更新

2019.9.21

ATS-P/PS 双頭連結器 全検2012.8

▲長野色の115系と連結し、ATS関連の試験を行った。
(2013年6月/@篠ノ井線 篠ノ井~稲荷山)

  車両紹介

 

 クモユニ143は身延線における郵便・荷物輸送用として、1981年に4両が製作された。同時期には115系2000・2600番台も投入され、身延線の新性能化を推し進めた。

 

 登場時はクモユニ143、115系ともに赤地+白帯というスタイルが採用されている。赤は甲州ぶどう、白は富士山の雪に因んでおり、のちに「身延色」とよばれるようになった。地方の買収国電線区において、ご当地カラーが採用されたのは異例といえる。

▲近畿車両で落成後、4両揃って試運転。当初は赤地に白帯だった。
(1981年7月/画像提供:aka様)

 クモユニ143の設計にあたっては、建築限界やトンネル断面の小さい身延線を考慮し、パンタグラフ取り付け部、および折りたたみ高さを低くした。しかし郵便・荷物輸送の縮小にともない、落成から3年で全車が長岡運転所へ転出。さらに1986年には幕張電車区へ移り、1996年まで新聞輸送を務めた。これら転属時、塗装も湘南色→スカ色へと変更されている(クモユニ143-1のみ、長岡時代に湘南色とはならず、身延色→スカ色となった)。

 

 1996年に千葉地区の新聞輸送が113系に置き替えられると、クモユニ143-1・3が長野へ転属した。のちにスカートは撤去され、連結器も双頭式へ変更。操車用の車両に転身し現在に至る。

 クモユニ143-1は近年、臨時列車でスカ色の115系とともに走行し注目された。2015年3月のダイヤ改正では長野総合車両センターの職員輸送が復活し、同車が優先的に充てられていたが、2019年3月改正で廃止となったようだ。

📷 gallery #クモユニ143-1

(記事はこちら

📚 長野色115系との試運転(トップ写真) 

 クモユニ143-1を初めて撮影したのは2013年6月。大嫌いな、夏光線真っ盛りの時期だった。しかも、よりによって正午に近くに走り、クモユニ側を順光で撮るのが難しいスジ。パッと思いつく撮影地は皆無である。

 

 とりあえず、地図を見て少しでも側面に太陽が回り、かつ足回りが黒く潰れないよう、できるだけ線路から離れられる場所を模索。結果、稲荷山付近がベストだろうと判断した。

 

 ところが訪れてみると、嬉しい誤算。なんと、長野では6月末でも田植え直後なのである。これはチャンス!と思い、水鏡撮影を試みた。

 

 普通、水鏡を狙うには風の穏やかな早朝か夕方でないと難しい。しかし、この時は11時過ぎだったにもかかわらず風が弱まり、まずまず映ってくれた。

 

 珍しい列車での「賭け」。今回はアタったので御の字だけれど、もしダメだったら…。

 あまりギャンブルはしないほうが賢明だろう(笑)

  略歴

 

1981年7月

近畿車両で落成し、沼津機関区へ配置される

 

2008年7月

クモユニ143-3、スカ色115系とともに 「スイッチバック街道惜別羽尾号」に充当される

 

2010年3月

同車が受け持っていた長野総合車両センターの職員輸送が廃止される

 

2012年8月

長野総合車両センターでの検査を終え出場

 

2013年6月

長野色の115系と組み、篠ノ井線・信越線で試運転を実施

 

2014年7月

スカ色の115系とともに 「懐かしの115系横須賀色」に登板

 

2015年3月~

長野総合車両センターの職員輸送が復活、クモユニ143-1が優先的に使用される

 

2015年7月

スカ色115系とともに 「懐かしの115系諏訪号」に充当される

 

2015年11月

中央線の青柳~岡谷駅間110周年記念イベントの一環として、115系スカ色と連結し篠ノ井~中央線を走行

 

2016年5月

長野総合車両センターでの検査を終え出場(検査中、職員輸送は211系やキハ110が代走する)

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