クモヤ443-2+クモヤ442-2
近キト
最後の特急顔クモヤ。
撮影難易度★★★★★
最終更新 2020.12.30
吹田総合車両所
京都支所
D01編成
ATS-P/S 双頭連結器
▲神戸のビル街を縫って走る。
(2016年10月/@東海道線 三ノ宮)
▲細部観察動画。
(2020年12月/@京都鉄道博物館)
車両紹介
架線や信号を検測する事業用車。JR西日本の所属だが、交直流対応の性能を活かし、JR四国やJR九州、さらには薩摩おれんじ鉄道やIRいしかわ鉄道など広範囲で検測を行っている。ぜひ、ご当地の景色と絡めたい車両だ。
必ず2両編成で運用され、クモヤ443形は架線を、クモヤ442形は信号を検測する。どちらも双頭連結器を備えるほか、後者は急行型を思わせるような分散クーラーが特徴である。また側面に記された車両ナンバーの横には、碓氷峠の横川~軽井沢間対応を示す●印が未だ健在である。これは、JR東日本に所属していたクモヤ443-1+442-1(2003年に廃車・解体)が同区間の検測を行っており、クモヤ443-2+442-2も同じ仕様であることの表れだろう。
▲2015年撮影、クモヤ443-2側。
(2015年8月/@東海道線 京都~山科)
▲2019年の出場試運転。クモヤ443側にあるはずの検測用パンタがない。
(2019年10月/画像提供:南越後の乱入王様)
2006年には後継として、多様な試験が可能なキヤ141が登場したが、クモヤ443も2019年に検査を受けるなど健在である。出場時は検測用のパンタグラフが外されていたものの、所属先の京都支所で取りつけられたようで、これまでどおり検測を行っている。また、この入場中に台車がグレーとなった。
JR東日本のクモヤ193が2012年頃に解体されたため、全国で唯一、特急形の外観をもつクモヤとなっている。
▲毎年、幅広い範囲を検測している。こちらは小浜線。
(2016年9月/@小浜線 勢浜~加斗)
略歴
●1975年7月
近畿車両で落成し、向日町運転所へ配置される
●2009年1月
吹田工場を出場
●2016年5月
吹田総合車両所を出場
●2019年10月
吹田総合車両所を出場
●2020年12月
京都鉄道博物館で展示される
📷 #クモヤ443-2 細部観察(2020年撮影)
📷 #クモヤ442-2 細部観察(2020年撮影)