クモヤ143-9

トウ

撮影難易度★★★

東京総合

車両センター

最終更新

2017.6.18

ATC/ATS-P/SN 電気指令ブレーキ 全検2013.1/要検2017.1

  車両紹介

 

 東京総合車両センターには、かつてクモヤ143が10両近く在籍していたが、現在は8・9の2両が残るのみとなった。両者とも、ふだんは同センターの地下に留置されており、稀にこの2両を使用して連結訓練が行われている。動くのは構内のみだが、関東では珍しい「重連」が見られるかもしれない(クモヤ143-15参照)。

 関東のクモヤは2008年頃から急速に淘汰されたが、現在はひと段落した。クモヤ143-9は2017年1月に大宮での検査を終えており、もうしばらくの活躍が期待できそうだ。

📚 浦和電車区への出張(2014年11月)

▲浦和電車区へ向かう。
(2014年11月/@京浜東北線 上野~鶯谷)

 首都圏のみに在籍しているクモヤ143-0番台だが、稼働率が低く、なかなか走行シーンを撮影することはできない。そんな中、浦和電車区へ回送されるとの情報を入手。篠ノ井吾妻の霜取りとはわけが違う。少ないチャンス、なんとしてでも納得のいく写真を撮りたい…。当日はかなり緊張していた。

 

 自分が撮影地に選んだのは有楽町駅。高層ビルが間近に迫っていて、「都心を走る」イメージがよく伝わる。

 先客は誰もいない。…まあ、年に一度あるかないかの貴重なシーンを、わざわざケツ撃ちしようとする人はいるまい(笑)カメラを取り出し、構図を決めていく。

 

 しかし通過20分前になって、急に露出が下がり始めた。雲が接近していたのだ。ヤバイ…目の前が暗転する。

 いつもなら、ここで雲の量や流れを観察してどうするかを決めるのだが…今回は状況が違った。周囲の建物があまりに高すぎて、遠くまで空が見えなかったのである。

 一気に焦る。でも時間がない。すでに大崎を発車している時刻だった。

 確信はなかったけど、京浜東北線の大宮行きに飛び乗った。北のほうは晴れているように見えたのだ。

 上野で降り、急いで2番目の候補地としていたオーバークロスへ。線路の向きと時刻から、どこで撮っても逆光だった。よって、ここでもケツ撃ちをするべく待機。

 ありがたいことに、上野周辺は晴れていた。雲もほとんど見当たらない。加えて、クモヤの回送が遅れており、数本の練習電もあった。新幹線代がパーになることは避けられそうだ(笑)

 こうなれば、あとは待つだけ。上野方に目を凝らし、クモヤが近づいていることを確認。ファインダーに全神経を集中させ、なんとか納得のタイミングでシャッターを切ることができた。

 

 都会らしさは伝わらないが、木々のおかげですっきりとした印象。土壇場の大逆転、と言ったら大袈裟だが、とても思い入れの強いカットになった。

▲入場中のひとコマ。
(2016年12月/@大宮総合車両センター)

  略歴

 

1978年2月

日立製作所で落成し、品川電車区へ配置される

 

2013年1月

大宮総合車両センターでの検査を終え出場

 

2014年11月

浦和電車区の一般公開で展示される

 

2015年6月

中野電車区へ貸し出され、構内訓練に使用される

2017年1月

大宮総合車両センターでの検査を終え出場

※工場・車両基地の名称は当時のまま記しています

📷 gallery #クモヤ143-9

(記事はこちら)​